「子どもたちへの心のケアはどうする?」
新型コロナウイルスの感染拡大による、子どもたちへの影響も心配ですね。
学校の休校が、長いお子さんでは3月のはじめから現時点で連休明けまで続く予定ということは、私たち大人が想像している以上に影響が大きいかもしれません。このようなストレスに対して、子どもは、例えば、イライラして怒りっぽくなったり、いわゆる「赤ちゃん返り」のような行動の退行を示したり、おねしょをするようになったり、などで様々な反応を示ことがあるようです。
誰にでもできる、子どもたちへの心のケアはどんなことがあるでしょうか?
●子どもたちの話を聴く:子ども自身が話したいときに、耳を傾けてみましょう。話を聴きながらうなずく、相槌をうってあげると、子どもは安心して話すことができるかもしれません。
●いつもと異なる行動も、この時期は自然な反応かもしれません:暴力的になったり、赤ちゃん返りしたりなどの反応は、不安な気持ちの表れかもしれません。また、自分なりに現実を受け止めようとして、いつもと異なる行動をとることもあります。否定せずに、子どもの回復力を信じて様子をみてみましょう
●子どもに接する大人も心身のケアが必要:経験をしたことのない社会状況において、大人であっても心身ともに疲労を感じると思います。
心のケアは、専門家でなくても、少しの配慮と気遣いがあれば、誰にでもできる支援です。わたしたち大人1人1人の温かな行動や声かけで、子どもたちの不安を和らげることができます。そして何よりも、私たち大人の心の安定が、子どもの心の安定につながりますので、自分自身の心と身体をやすめることを忘れないようにしましょう。
<参考>
【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:子どものSOSと大人のストレスに対応を」小橋孝介
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14328
新型コロナウイルスの影響で、不安な気持ちを抱える子どもたちの心のケア
https://www.plan-international.jp/news/info/20200304_21594/